深青

yozef2004-10-25

この前、隣りの前橋市まで映画を見に行った。
いつもは近所の大型映画館なのに、今回はわざわざ遠出。
理由は簡単。マイナーな映画なのさ…。
調べてみると、東京でもやってるところは数えるほど。
群馬にいたっては県内で一館だけ。面白そうなのに…。
タイトルは「ディープ・ブルー」。何年か前に同名の
人食い鮫アクション映画があったけど、それじゃないよ。
内容は海中の生物の営みを映し出したドキュメンタリー。
ストーリーも無ければ人間も出てこない。
NHKでやってそうって言われちゃうと、その通りなんだけど
その映像の美しさは、さすが映画にするほどのもの!
どうやって撮ったんだこれ!CGか!って何度思ったことか。
製作7年、撮影7000時間ってんだから、それも納得!
渦になって泳ぐ魚の群れ。それを一飲みにするクジラ。
座礁の危険を冒してまでアシカの赤ちゃんを狙うシャチ。
一箇所に固まってマイナス50度の寒さを凌ぐペンギン。
氷に囲まれ春になるまで外洋に出られないイルカの群れ。
3ヶ月餌にありつけず、氷の上をさまよう白熊の親子。
光の届かない深海で自ら七色に発行する生物。
「深海5000メートルを越える水域に入った人間は
宇宙を旅した者より少ないという」なんてナレーションを
聞いて「うわ〜すげ〜」って身震いしたもん。
海の持つ圧倒的な美しさと残酷さをこれ以上ないほど
見せてくれた映画だった。いや〜ほんと良かった。
サービスデー料金(1000円)で見たのが
申し訳ないぐらい良かった。